概要
2014年度は3回に分けて投入された。
まず2014年8月にブルーリボン2ワンステップ長尺車1台とレインボー2ノンステップ車2台投入。更に2014年12月にもレインボー2ノンステップ車2台が投入されている。そして2015年3月にエアロスター標準尺ノンステップ車3台という陣容となる。
共通の変更点として、前後行先表示、及び側面経由地表示のLEDは全て新品となり、側面経由地表示については矢印の緑色が従来より濃い色となっている。また、車内から見て出っ張りがなくなり、窓柱と面一になった。
昔の塗装に逆戻り
8月投入のブルーリボン2の長尺車は、半年前に新羽から転入したエアロスターノンステップ車の代替で投入された物。
仕様は1135と同様で4枚折戸、7.7リッター300馬力ターボの6HK1-TCS高出力エンジン仕様である。但し排ガス規制が細分化されたことにより、この車は平成27年度の燃費基準+5%達成車となった為、QPG-代での投入となっている。
尚、この車はワンステップ車ながら側面窓上部と裾部の赤帯が廃止されており、1999年以前の東急バス標準塗装に逆戻りした形になっている。
差し替え
8月と12月にはレインボー2ノンステップ車も2台ずつ投入。LED関連の変更点以外は前年のレインボー2ノンステップ車と同仕様である。これらの新車投入に伴い、570〜572,696が捻出され、570〜572は目黒へ、696は高津へそれぞれ旅立った。
13年3ヶ月ぶり
2015年3月半ばには、三菱ふそうのエアロスターノンステップ車が3台投入された。
エアロスターは2014年6月、18年ぶりにフロントデザインを一新するビッグマイナーチェンジを行っており、東急バスでも8月に淡島と新羽にホイールベース4.995mの短尺ノンステップ車が、2015年3月には淡島、新羽の他、高津にも短尺ノンステップ車が投入されていた。
青葉台に投入されたのはホイールベース5.55mの標準尺ノンステップ車となり、東急バスでは初登場の形態となる。そもそも青葉台への大型ノンステップ車の新製投入自体、2001年12月投入の235〜237以来であり、13年3ヶ月ぶりとなった。
ヘッドランプはディスチャージ式を標準装備。コーナリングランプも装備され、夜間の走行安全性が大きく向上した。
エンジンは7.5リッターターボ270馬力の6M60(T2)型を装備し、再生制御式DPFと尿素SCRを組み合わせた排ガス浄化装置「BlueTec」も採用された。ミッションはアリソン製の6速ATである。クーラーユニットは引き続きデンソー製を採用しており、重量配分の関係からか従来のQKG-MP35/37系に比べて前寄りに移動している。
車内ではホイールベースを従来のエアロスターノンステップ車より標準尺車基準で25cm延長した結果、ノンステップエリアが拡大。座席配置は都市型仕様で、優先席は4人掛けの横向き座席を選択。中扉から後ろの座席は全て2人掛けとなっている。
投入当初は路線固定されており、基本的に十日市場線(青23)での限定運用であったが、2020年以降は、成合線(青27,28)、鴨志田団地線(青30,31)、日体大線(青61)、川和線(市03)でも運用される機会が多くなった。
初登場
2020年11月に新羽よりエアロスターノンステップ車が2台転入。こちらはホイールベース4.995mの短尺ノンステップ車で、青葉台では初登場の形態となる。
車内の座席配置は都市型ラッシュ仕様で、優先席は3人掛けの横向き座席。中扉より後は最後列手前1列のみが2人掛けで、それ以外は1人掛けシートである。
初登場(その2)
2023年3月には瀬田より日野ポンチョロングボディ1台が転入した。こちらも東急バスの神奈川県内営業所では初登場の形態となる。
ポスト新長期規制車であり、エンジンは排気量5,123cc、180馬力のJ05E形を搭載。日野のクリーンディーゼルシステム「AIRLOOP(エアループ)」も採用。排気再循環(EGR)システムを強化し窒素酸化物(NOx)を低減。新型燃焼室、及び燃料の超高圧噴射化により燃費性能向上を図った新型エンジンの開発。そして高耐熱フィルター、浄化処理装置を採用した新型DPR。これら3つのシステムの組み合わせにより、従来車両より環境性能の向上、低燃費化を同時に達成している。
尚、動力伝達装置(ミッション)は5速オートマチック仕様の為、平成27年の燃費基準は達成しておらず、排気ガス規制は「SDG」となる。
青葉台営業所に在籍実績のある車両
(2014年度車)
日野SDG-HX9JLBE(1台)