概要
2003年度は8月前半に6台、後半に7台の長尺車が投入された。1988年度〜1990年度投入の3扉長尺車を置き換える為で、何れも日野ブルーリボンシティワンステップ車である。
大量輸送にコミットする
2003年8月に一気に13台導入された、日野ブルーリボンシティワンステップ車。
ホイールベースが5.915mで、全長は11.39mに及ぶ長尺車である。型式こそ前年(2002年)8月に投入されたロマンス車と同じだが、この代から車体が日野車体工業小松事業所製となり、後部のナンバー表示灯形状が異なる。エアコンもデンソー製ながら、屋根上に小型化された天井ユニットが搭載されるタイプへ変更となった。
また、行先表示器に新製当初から3色のLEDを用いたのもこの代から。オージ製のDL-91シリーズを採用しており、経由地表記は5列タイプとなった。LEDの行先表示を用いたことにより、路線改変による幕の交換、追加印刷が不要となり、コスト削減に寄与している。
中扉は4枚折戸。東急バスでは1989年度投入車以来14年ぶりの本格採用となっており、ドア幅も従来の引戸より拡大された。
車内の座席配置も従来車とは大きく変更されている。中扉から前はロングシートの優先席以外は進行方向の一人掛けシートとなっているのに対し、後ろは非常口前の座席を除き、降車ブザー内蔵の肘掛け付きロングシートとなった。ロングシートの対面にはつり革も並ぶ。これらの施策により中扉から後ろへも乗客を誘導し、多くの人を運ぼうという努力が見られる。3扉車の代替と言うことで、大量輸送にコミットした(真剣に向き合った)車と言えよう。
ワンステップエアロミディ
2015年4月中頃に高津よりエアロミディワンステップ車が1台転入。再び高津に戻るまでの約1ヶ月半の間、他の中型ノンステップ車とともに中型車充当路線で運用された。
2002年秋に新たに型式認定されたエアサスペンションのワンステップ車で、車高調整装置も装備。東急バスではこの車も含め2003年9月に高津へ2台投入されている。
ゴールデンウィーク期間のみ
2015年5月頃、虹が丘から日産ディーゼルスペースランナーUAのワンステップ車が1台やってきた。
しかし、登録番号を変更することなく営業所内で留置され、3週間ほどで虹が丘に復帰した。
元々は2003年9月に川崎営業所に投入された車で、営業所の閉所に伴い2010年9月に虹が丘へ転入していた。
車体はこの年から西日本車体工業製となっており、96MCと呼ばれるタイプを架装。前面窓は向かって右半分が下がった形状のB-II形を採用している。エアコンユニットはデンソー製。
青葉台営業所に在籍実績のある車両
(2003年度車)
日野KL-HU2PREA(13台)