東急バス初
新型コロナウィルス感染拡大の影響により東急バスでの新車導入は最小限に留まっていたが、2023年度は青葉台にも漸く新車が投入されることとなった。
横浜市青葉区北西部地区におけるバス路線維持、充実へ向けた取り組みの一環としてブルーリボンハイブリッド連節バスが導入されている。連節バスの導入は東急バスでは今回が初の事案となる。
連節バスは2023年8月末から9月にかけてと、2024年1月から2月の2回に分けて3台ずつ、計6台が投入された。内5台は東急電鉄田園都市線の主力車両、2020系と同様の塗装を採用。残りの1台は東急電鉄6020系と同様の塗装が採用された。
そして2023年8月〜9月投入分の3台が2024年4月1日より営業運転を開始。「タンデムライナー」の愛称も付き、青61(日体大線・青葉台駅〜日体大)で運用されている。
神奈川県内初
2023年10月に日野ポンチョの新車が1台投入。日野ポンチョのロングボディとなっており、新製配置での投入は東急バスの神奈川県内営業所では初の事案となっている。
行先表示、経由地表示はオージの白色LEDが採用された。また、車内の次停留所案内表示は投入当初より液晶モニターでの表示となっている。
投入後暫く運用に就いていなかったが、2023年11月7日頃より十91(新緑病院線・十日市場駅〜横浜新緑総合病院)で運用されている。
普通の路線バスも
年が明けて2024年1月には、日野のブルーリボンハイブリッドが2台投入された。
青葉台でハイブリッドのバスが投入されるのは、連節バス以外では初の事案となる。
何れも2023年9月21日発売の一部改良型モデルの模様で、オートライト機能、自動検知式ドライバー異常時対応システムを装備。車体後部には後方確認用のカメラも搭載されている。
車体はジェイ・バス宇都宮事業所製で、現行のいすゞエルガ/日野ブルーリボンと共通の物となっている。
足回りは全て日野製となっており、変速機は日野製の6速2ペダル自動変速トランスミッション「Pro Shift」を採用。エンジンも日野製のA05C-K1である。直列4気筒のエンジンで、排気量5.1リッター、最大出力は260馬力(191kW)となっている。エンジン自体は日野のクリーンディーゼル技術「AIR LOOP」と尿素SCRの併用により、環境性能の向上と低燃費を同時に実現している。
ハイブリッドモーターは永久磁石式で床下に装備。最大出力は122馬力(88kW)を叩き出し、エンジンをアシストする他、発進時はモーターのみ駆動する走行も可能となっている。バッテリーはニッケル水素電池で屋根上前方に装備。ハイブリッド用バッテリーの電力供給を受け、屋根上後方の空調機能が作動するパッケージクーラー機能も搭載されている。
燃料タンクは左フェンダー置き仕様を選択。運転席側側面の窓配置は非常口及び最後部以外は上部引き違い窓、下段固定式であり、何れも東急バスに所属するディーゼル仕様のエルガ/ブルーリボンと共通仕様である(※)。
車内の座席配置は都市型ラッシュ仕様と呼ばれる物。最後部は5人掛け、最後部1列前は2人掛けのシートが並ぶが、それ以外は全て1人掛けの進行方向向きシートとなっている。座席形状は上部に大型の手摺りが付くメーカー標準の物となった。
(※)長尺の1516〜1519,1620〜1623,1654,1716を除く。
青葉台営業所に在籍実績のある車両
(2023年度車)
日野KX525Z1(6台)