概要
2002年度は東京都ディーゼル車規制施工の前年という事もあり、青葉台営業所への新製投入はたった2台のみに終わった。何れも8月の投入で深夜急行(ミッドナイトアロー)用のロマンス車である。
新時代の貸切兼用車
数少ない青葉台営業所生え抜きの2002年度車は、ミッドナイトアロー用として2002年8月に2台が投入された。
ミッドナイトアロー用と言うことで路線貸切兼用のロマンス車となったが、交通バリアフリー法の関係からかワンステップバスとなった。
2台とも日野ブルーリボンシティであり、ワンステップバスに関しては東急バスでは今回が初登場となった。前後タイヤ間の長さ(ホイールベース)は5.915m、全長は11.39mに及ぶ長尺車である。外観は路線バスの仕様そのままであり、塗装も従来のロマンス車塗装を受け継いでいる。
側面窓は1段黒サッシの引き違い窓、中扉は引戸となっており、車椅子用のスロープも設置されている。クーラーユニットはデンソー製の室内置きタイプで、1999年6月投入ツーステップ車と同仕様である。エンジンは排気量10,520cc、最高出力250馬力の直結6気筒インタークーラーターボ付きP11C<PT-I>を装備。変速機は5速マニュアルである。
車内はハイバックのシートが並ぶが、リクライニングしない仕様である。中扉向かい側2脚分の座席は跳ね上げ式となっており、収納すると1台分の車椅子が収容可能となる。バリアフリーに対応した新時代の貸切兼用車といえるだろう。
尚、東急バスにおける日野車体工業横浜工場製造の日野車は、この2台が最終導入となっている。
レインボーHR
2008年秋、下馬より日野レインボーHRノンステップバスが1台転入。その後、2009年夏に瀬田から、2011年春、2013年春に下馬からそれぞれ1台ずつを迎え入れ、最盛期には4台が在籍した。
何れも2002年暮れから2003年3月にかけて投入された東京都ディーゼル車規制対応の新車であり、全長8.99m、前後タイヤ間の長さは4.6mの中型ノンステップバスである。
短期リリーフ
2014年2月に新羽よりエアロスターノンステップバスが1台転入。青葉台営業所における大型ノンステップバスは2013年1月末のAO235除籍以来約1年ぶりの復活となり、2014年8月迄半年の間運用された。
2002年8月投入車で全長10.455m、前後タイヤ間の長さは4.8mの短尺車。エンジンはノンターボの直列6気筒、排気量12,882cc、最高出力250馬力の6M70型を装備する。
青葉台営業所に在籍実績のある車両
(2002年度車)
日野KK-HR1JKEE(4台)